天と地とテノチティトラン2

私はロボットではありません

レトロスペクティブ近未来

長堀鶴見緑地線に乗ることが稀にある。

 

こう言うと、生活圏が露わになりそうな気がして好ましく無いのだが、長堀鶴見緑地沿線(という表現が正しいかは別として)に居を構えている訳ではないので、気にしないことにする。

 

何故、突拍子もなくこんな話をするかというと、俺は実のところ前々から長堀鶴見緑地線が気に入っているのだ。

 

長堀鶴見緑地線が醸し出す独特のレトロフューチャー感。

ひと昔前の近未来像を具現化したかのような佇まいに、俺の心はどうしようもなく惹きつけられてしまっている。

 

例えば窓ガラスの形状である。

まず、車体を前から見た時に四角ではなく緩やかな六角形をしているため、平らであるはずの側面になだらかな鈍角があり、窓ガラスもそれに合わせて角度をなしている。

トンネルが狭いからそのような車体をしているのだろうか、わざわざ窓に曲がったガラスを使用してまでそのような形状である不可思議さに興味がそそられる。

 

あと、これもトンネルの所為か、天井がやたらと低い。横幅も狭いのか、他の地下鉄と比べて乗車空間が狭すぎる。客を乗せる気があるのか。

 

そして車体と側壁の距離が異常に近い。おそらく計算し尽くされているのだろうが、車体側面ギリギリに掘られた穴をすり抜けるように走るため、窓の外を見ていると冷や汗をかく。まるでエアーシューターの中を浮遊しながら進むカプセルの中にいるようだ。

 

と、一気にここまで書いたが、まだまだ長堀鶴見緑地線に対する好奇心は止むことがないので、文章の途中ではあるがこの雑文を以下の通り改題し、今後の我が生活における自由研究対象としたいと思う。

 

(レトロスペクティブ近未来/あるいは長堀鶴見緑地線に起因する心理的高揚感についての考察1)

 

生活はつづく。

 

Certainty

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