天と地とテノチティトラン2

私はロボットではありません

定期健診を受けましょう

俺には割と好きなものが結構ある。

「割と好き」というのは普段はおのずからそれを求めたりする程ではないが、それと出くわした時に好きだと思い出す程度のものである。

 

俺は健康診断が割と好きだ。

特に健康診断専門の病院で受けるものなら尚良し。

 

朝から食事を抜いて、お茶だけでビジネス街にある病院へ。トイレはなるべく我慢しなければ後で後悔する。

 

受付でいつも通り問診の不備を指摘され、書き直したらいざ健診フロアへ。

 

身長体重をいっぺんに測る機械に乗る。昨日よく寝たからしっかりMaxの171.0cmが出た。うれしい。体重は思っていたより軽かった。かなしい。

 

視力は去年よりかなり良くなっていた。メガネは当分大丈夫そう。去年は調子が悪かったのかな?という看護師さんに軽く愛想笑い。

 

次は医師による診察。珍しく、と言ったら怒られるが若い女性の医師。女性の社会進出は進んでいる。同い年くらいじゃないか?俺との圧倒的スペック差を想像して少し落胆。ヒョロガリ体型に真剣な眼差しで聴診器を当てられ、心中赤面。何か気になることはありますか?の問いに恐ろしく低い声で「大丈夫だと思います」。そういえば起きてから声を出していなかった。

 

尿検査では体毛(形状からして下腹部のものでは無いと信じたい)が混入してしまうアクシデントもあったが、そしらぬ顔でそのまま提出。妙な結果が出ないことを願う。

 

その他もろもろの検査は特筆すべきこともないので割愛。

 

さてやって来た。割と好きな健診の中で唯一苦手とする採血の時間が。

生まれて初めて採血をされた時は大学の卒業式の翌日で、朝まで飲み会をしていたせいで体調不良、予想していた3倍くらいに血を抜かれてぶっ倒れた。ワシズ麻雀か。俺はアカギじゃないから前もって血を多めに血管に入れていたりしない。地獄編が始まりそうだった。

今回も怯えながら利き手と逆の方を差し出す。察した看護師さんは懸命に話を逸らす。保険証を見て、お医者さんなの?と聞かれるがただの関係団体職員です、と答える。お医者さんなら頑張ってと言うけど、職員さんなら仕方ないわね。はい終わり。ホッと一息。

これがアカギ換算なら何点だろう、日本円にして何円、現在の貨幣価値にして何円…と考えているうちに手際良く巻かれる止血バンド。今日はふらつかなくて安堵。

 

胸部X線はボーッとしていたら終わった。最後に何か言われたが覚えていない。多分これで全部終わりです、か何かだと思う。次の場所を指定されていない。本当に終わったのか?と恐る恐る病院を後にする。

 

去年は1時間くらいかかった気がするが、今回は30分。誰もこんな年の瀬に健診を予約しないか。と勝手に合点して待望のモーニングへ。まだ朝の10時半じゃないか。

 

午後も有給を取ったことだし、今日は何をしようか。何も変わっていないはずなのに何故か清々しい気持ちになって迎える平日の休暇も含めて、俺は健康診断が割と好きだ。

 

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