今日、久々に音楽が浮かんできた。風呂入ってる時。半年ぶりくらいの感覚だった。この半年間はずっとありもので誤魔化してきた。お惣菜。出来合いのものでお茶濁し。
フュージョンに歌をつけたような、夜のハイウェイで流すに持って来いの現代版中央フリーウェイみたいな曲だったと思う。"だったと思う"ということから察して欲しいが、もう今は忘れた。
音楽は記憶で、記憶は浮かんだり沈んだりするもの。また浮かんで来たらすくいあげたい。浮かんでこないならそこまでいい曲じゃなかったんだろう。
歌詞は全然浮かばないので、適当にありきたりなフレーズを当てはめておいて後で入れ替える。てことは曲先なのか。15年くらい曲作ってて今気づいた。
メロディとかサウンドを作ることを特殊能力か何かと勘違いしている人がいるけれど、俺は違うと思う。全ては積み重ねだ。勉強してんだよ。少なくとも俺は。凡人なので。
クラシック(基礎という意味で)から大きく外れないように、しかし耳に残る斬新なメロディやサウンド。当たり前すぎてもいけないけど、気をてらってるだけでもダメ。今日もカーペンターズ聴きながら再確認した。音符をどう組み合わせるか、いわば暗証番号を忘れた金庫を開けるような作業だ。どこをいじればどうなるかを何通りも試す作業。
コード進行に合わせたり少し外したり、逆にメロディにコードを合わせたり少し外したりするのを延々と繰り返す。そしたらだんだんと煮詰まって、いい味が出てくる。
そんなことをダラダラ書いているうちに曲思い出した。たぶんいい曲だ。
でもこれは最初のスタートラインに過ぎない。こっから金庫を開けないと、曲という単位にならないただの泡沫と化すのだ。
明日の朝起きて、まだ覚えてたのなら名曲だから、作らなければならないな。